【少年野球】「腕のしなり」を使いたい選手が知っておきたい、しなりが使えない3つの原因とは?(後半)
お父さんのための野球教室のブログをご覧の皆さんこんにちは!
京都市北区にあります、MORIピッチングラボ代表の森です。
今回も、野球のピッチングにおけるヒントやコツをお伝えします。
前回は、「腕のしなりを使いたい方へ」の前半の内容でした。
腕のしなりが上手く使えない原因は主に3つある、というお話でした。
- 遠心力を使えていない
- 肘の伸展を使えていない
- 小指の使い方に問題がある
今回は、③「小指の使い方」のお話です。
なぜ、小指(薬指)が大切なのだろうか?
結論から言います。
小指(薬指)をうまく使えると、自然と「肩を外旋させる」ことができます。
この肩を外旋させる動きが、腕のしなりを生み出すために重要なのです。
実践しよう
まず、みなさんにやっていただきたいことがあります。
- 親指
- 人差し指
- 中指
の3本の指を、合わせてください。
小指と薬指は、伸ばしておきます。
手の形はそのままで、前腕の回外(手のひらを上に向ける動き)をしてみましょう。
回しやすさを、覚えておいてください。
次に、
- 小指
- 薬指
を軽く握って、他の3本の指は伸ばしておきます。
同じように、前腕の回外(手のひらを上に向ける動き)をしてみましょう。
先ほどと比べて、回しやすさはどうでしたか?
小指と薬指を握ったときの方が、動きやすくなりませんでしたか?
小指と薬指をにぎった状態の方が、「前腕の回外」動作がおこないやすくなります。
「回外」「外旋」としなりの関係性とは?
「前腕の回外」が、腕のしなりとどんな関係があるのでしょうか?
「前腕の回外」をしたときに、連動しておこなわれる動きが「肩の外旋」です。
これは、腕のしなりを使うためには欠かせない動きです。
「前腕の回外」をすると、意識しなくても「肩の外旋」がおこります。
リリースの直前の動作は、前腕を回外(手のひらを上に向ける動き)したときが最も大きく動かせます。
肘を前に出しやすくなるので、より大きな腕のしなりが生まれます。
ボールの握り方
しかし、小指と薬指をうまく使えていない選手が多いのが現状です。
これは、ボールの握り方にも表れています。
とくに、少年野球でよくみられる握り方が「わしづかみ」です。
皆さんもぜひ試してみて欲しいのですが、この握り方だと小指と薬指は使えていないのです。
むしろ、邪魔をしていることも。
ボールを持つ時は、必ず小指と薬指は巻き込むように曲げておく必要があります。
手が小さい人は、わしづかみにならざるを得ないときもありますが、なるべく曲げておくクセをつけることをおすすめします。
どうすれば小指を使えるのか?
タオルシャドーピッチング
とはいえ、ずっと使えていない状態ですごしてきたものを、意識一つで使えるようにすることは難しいですよね。
繰り返し体に覚えさせることが必要です。
ここで、正しく使うための改善方法をご紹介します。
まずは、タオルを
- 小指
- 薬指
- 親指
の3本でもちます。
人差し指と中指は伸ばします。
この持ち方をキープしながら、シャドーピッチングをします。
小指、薬指で握っているだけで、いつもより自然と肘が出やすくなるのが分かると思います。
【ステップアップ!】
余裕のある方は、もうひとつ意識を!
投げる瞬間に、小指の側面をキャッチャーに向けることをイメージしましょう。
まとめ
実際にボールを投げるときは、
- 親指
- 人差し指
- 中指
の3本でギュッと握るクセがついてしまうことが多いです。
- 親指
- 人差し指
- 中指
の3本で握ってしまうと、前腕が「回内」(手のひらが下を向く動き)してしまい、しなりが生まれにくくなります。
今回のようにタオルで練習することで、
- 小指
- 薬指
を使う感覚を身に付けることができます。
小指、薬指を使うことで、腕が「外へ、外へ」回りやすくなるので、腕のしなりをつかって投げられるようになります。
前回と今回ご紹介した
- 遠心力
- 肘の伸展
- 小指の使い方
の感覚を身に付けて、腕のしなりを使って投げられるようになりましょう!
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鹿児島県沖永良部島出身
鹿児島樟南高校で甲子園出場
京都市北区北野白梅町で、もり鍼灸整骨院を運営する傍ら、ピッチングラボを開設。
野球専門治療に始まり、ピッチングの指導を行う。
これまで全国3000人近くの選手や子供たちの指導に携わる。
ピッチングラボでは、野球で肩や肘を壊すことなく、長く野球を楽しんでもらうためのサポートをおこなっている。
MORIピッチングラボ代表
もり鍼灸整骨院 院長
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