コントロールを改善する練習方法
お父さんのための野球教室のブログをご覧の皆さんこんにちは!
京都市北区にあります MORIピッチングラボ 代表の森です。
今回も野球のピッチングにおけるヒントやコツになることをお伝えします。
今回のテーマは、コントロールを良くする秘訣とコツです。
私は治療院以外にも、外部でも野球教室・ピッチング講座を行い、小中学生をメインにたくさんの人をみさせていただく機会があります。
小中学生が抱える問題は、球速だけでなくコントロールの問題も圧倒的に多いです。
コントロールが悪いと試合にならないので、「コントロール、何とかならないですか?」というご質問を良くいただきます。
たくさんの選手を見る中で、コントロールが悪い選手にはある共通点があります。
これは、社会人や草野球をされている、コントロールでお悩みの方にも共通する内容です。
コントロールで悩む選手の共通点とは?
コントロールでお悩みの方は、自分自身の身体をコントロールすることはできていますか?
これが何より大切なポイントです。
まずは、自分の身体をしっかりコントロールできなければコントロールは良くなりません。
自分の身体も上手く使えないのに、ボールのコントロールを良くするというのは不可能に近いことです。
- 片脚で立った時、体がグラグラしてしまう
- ステップ足で踏ん張った時に、足がぐらついてしまう
ということが例で挙げられます。
私の教室ではウォーミングアップに、ランジやサイドステップなどを取り入れるのですが、コントロールが良い選手は自分の身体をうまくコントロールできます。
しかし、コントロールが悪い選手はバランスをとることが苦手です。
ここに、圧倒的な差が出てしまうんです。
これは、小中学生だけの話ではなく皆さんにおける共通のポイントだと思います。
まずは、いかに自分の身体をコントロールできるようになるか、そしてそのための練習をするというのを心がけてみて下さい。
コントロールを良くする練習方法とは?
ネットや本に出ているものであれば、どんな練習もいいと思います。
- ジャンプ系
- 瞬発系
- バランスをとるトレーニング
など。
安定した体の使い方を覚えるのを大切にしてください。
コントロールを良くする2つの練習
身体を安定させるためのファーストステップだと思って、取り組んでみて下さい!
①軸足で立った時の身体の安定感
ここで体がぐらついてしまっては、そもそも次の動作を安定的に行うことはできません。
足を上げたときにバランスを崩さない。
この状態で、バランスよく立つというのを大事にしてください。
②踏み出し足の安定感
踏み出し足のバランスを崩さないことが大切なポイントです。
ステップ足で踏ん張るということですね。
③再現性
再現性とは、「いかに同じ動作を同じように取れるか」ということです。
例えばゴルファーの選手であれば、フォームの軌道を同じ軌道で同じスイングをするというのが、ゴルファーでいう再現性だと思います。
バッティングの場合は、なかなかボールが動いてくるので再現性が取れない場合が多いです。
ピッチングの場合に関しては、自分のタイミングや自分の都合で投げることができるので、フォームの再現性を高めることは十分にできます。
再現性を高めていくには、
- 片脚で立った時に安定する
- 踏み込んだ時に安定する
という条件が整ったうえで、練習量が必要です。
以下の練習法を参考になさってください。
軸足の安定感を高める練習方法
まず、ボールを股に挟みます。
それを落とさないように、軸足の片足立ちで反対の膝を曲げた状態で上下します。
膝が90度くらいまで行くように上げて下さい。
この動作は、股関節両方の内旋の動作を引き出すという使い方で、股関節がうまく内旋すると骨盤は閉まるポジションになるんです。
骨盤が閉まると骨盤周りが安定します。
安定することで足もぐらつかず、上体も不安定になりにくいです。
股関節が硬い人は、股関節や内旋の柔軟性を高めるか、足が上がるところで練習していただければ大丈夫です。
その代わり、ワインドアップの時に足を上げるのも少し控えめにしていただいた方がいいと思います。
股関節が硬くてこの動作がうまく取れない人が無理やり足を上げようとしてしまうと、その瞬間に体のバランスを崩してしまいます。
今の動作がうまく取れるようになったら、股関節の内旋を作りその動作からゆっくり踏み出し足を遠くに離して立ちます。
この時に、踏み出し足に体重を乗せないよう注意します。
この状態で、床をタッチして戻すを何回か繰り返します。
連続して行えるように、練習してみて下さい!
悪い例
- 軸足が内側に入ってしまう
- 股関節が開き、つま先が外向きになる
- 体が開く
- 上半身が倒れる
こうなっていると安定性は引き出せません。十分注意しましょう。
踏み出し足の安定性を高める練習方法
投球時の軸足を浮かし、踏み出し足だけで立って上体を前に倒します。
ボールを投げるように手を動かし、踏み出し足のつま先をタッチします。
つま先タッチ・戻すを何度か繰り返します。
下半身の柔軟性により、やりにくい方もいらっしゃるかもしれませんが、できれば踏み出し足のひざは伸びているか・軽く曲げている方がいいです。
膝を曲げすぎると、股関節を使うことができません。
踏み出し足の股関節の内旋を引き出せるよう、意識して練習に取り組んでください。
まとめ
今回は、コントロールの秘訣。改善のための練習法についてご紹介させていただきました。
ボールのコントロールを良くしたかったら、まずは自分の身体をコントロールできるようにしましょう。
先ほどの軸足の練習もステップ足の練習も、そもそもの柔軟性がないと安定しません。
過去の動画を参考に、柔軟性を高めつつ、できる範囲でぜひ今回ご紹介した練習を行ってください!
動画では、実践しながらわかりやすく説明しています。
是非こちらも参考になさってください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
鹿児島県沖永良部島出身
鹿児島樟南高校で甲子園出場
京都市北区北野白梅町で、もり鍼灸整骨院を運営する傍ら、ピッチングラボを開設。
野球専門治療に始まり、ピッチングの指導を行う。
これまで全国3000人近くの選手や子供たちの指導に携わる。
ピッチングラボでは、野球で肩や肘を壊すことなく、長く野球を楽しんでもらうためのサポートをおこなっている。
MORIピッチングラボ代表
もり鍼灸整骨院 院長
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