【少年野球】無理に歩幅を大きくすることの2つのデメリット



質問 投球時の歩幅を修正する方法

さて、以前DVD購入者の方からこのような質問をいただきました。

【質問】

息子は5年生でピッチング関連のDVDを購入お陰様で昨年一年間で球速が15km程度アップしました。

今年は最終学年気合いが入っています。

冬季ともあり、投球フォームについて、所属する監督からは色々アドバイスを頂いておりますが、

投げ出す際の歩幅が狭い事を指導を受けていますが、何かしら良い修正方があれば教えていただきたいのですが。

無理に歩幅を大きくすることの2つのデメリット

まずは、歩幅が狭いことで何が起こっているのかを明確にしておくことが大切です。

その理由は、「歩幅を大きくする」=「スピードが速くなる」「コントロールがつく」ではないからです。

歩幅の目安として、スパイク6個分の前後1個が基本とされていますが、傾斜のあるマウンドより平地のほうが短くなります。

またあくまで目安ですので、そこから自分に最適な歩幅を見つける必要があります。

また無理に歩幅を大きくすることのデメリットが2点あります。

上体が突っ込みやすくなる

ひとつは上体が前に突っ込みやすくなるということ。

歩幅を大きくしようとする意識が強いと、軸足で地面を蹴って踏み出す足を遠くに運ぼうとします。

片足で前方にジャンプする状態ですので、上体も前に進みます。

その上体に腕がついてこれないため、腕の出る位置が低くなったり、腕を引っ張り上げることによる負担につながります。

体重移動がしずらくなる

ふたつ目のデメリットとして、踏み出す幅が大きいと、軸足から踏み出し足に体重を移しにくく、踏み出した足に体重が乗りきらないため、軸足のひざが落ちてしまったり、踏み出した足が突っ張って、腕が振りきれないということが起きます。

これらのデメリットがあることから、なぜ歩幅を大きくする必要があるかということを明確にしたうえで、対処方法が歩幅を大きくすることが適切であるかどうかを判断してみてください。

歩幅を大きくしたいという一つの理由に、上半身が捻りきれず腕をスムーズに振りきれないというがあります。

その場合、踏み出す位置を確認してあげてください。

右投手の場合、右打者方向に踏み出すクロスステップだと上半身を捻りにくいです。

歩幅はそのままに、まっすぐに踏み出すことも有効な手段のひとつです。

踏み出す位置の目安は軸足のかかとからホーム方向にまっすぐ伸ばしたラインの上です。

違うアプローチも

また歩幅自体を大きくする場合、直接歩幅を大きく踏み出すことを意識するアプローチではなく、

体全体を大きく使うというアプローチも有効です。

練習方法は、坂道などを使って高い場所から低い場所へ投げるキャッチボールを行うというものです。

マウンドよりも傾斜の角度があるほうがよいです。

傾斜があることで前方への推進力が出るため、軸足で片足ジャンプをしなくても、自然と踏み出しが大きくなります。

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この記事を書いた人川端健太桜井一
お父さんのための野球教室
1978年生まれ。奈良県出身。大学関西地方リーグで最優秀投手賞(’97年)、最優秀選手賞(’99年)を受賞し、野球部創設以来初の全国大学野球選手権大会に2度出場。最高成績はベスト8。東海地区、社会人野球の名門へ進み、社会人野球の甲子園である都市対抗野球大会に2度の出場。引退後は、人気野球指導ブログ「お父さんのための野球教室」を開設。体系的でわかり過ぎる野球指導法は小学生の保護者に爆発的な支持を得て、DVDや書籍化。現在も、ブログでの指導法の発信、高校野球の現場で学生野球選手のサポート活動を精力的に行う。
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