【少年野球】4つのキャッチャーの自宅練習法
質問 キャッチャーの練習方法を教えて下さい
教材購入者の方からこのような質問をいただきました。
【質問】
投手以外の質問になってしまします。
今年より野球少年団を始めた3年生の息子がキャッチャーのポジションをコーチより指名されました。
今までは桜井さんのDVDやメルマガでキャッチボールを中心に指導してきたつもりですが、キャッチャーについては自分も全く経験がなくどのような指導をして良いのかわかりません。
少年団では練習をしてくるのでしょうが、自宅に帰ってからも出来る基本を教えるような練習方法はどんな種類の物があるでしょうかいくつか教えて頂ければと思い質問させて頂きました。
よろしくお願い致します。
キャッチャーの自宅練習方法
キャッチャーにとっての上達はピッチャー以上に様々な要素が必要なポジションだと考えています。
何を上達させたいかによって、行うべき練習は変わってきますが、帰宅後に行える練習として4つの練習方法をご紹介します。素早く送球を行うための足の動作
素早く送球を行うための足の動作
ピッチャーからのボールを捕球後に、一塁、二塁、三塁への送球を想定しシャドー(擬似送球)を行います。
ピッチャーがシャドーピッチングを行うのと同じように、タオルを持って行うとよいです。
特に意識していただきたいのが、足の運び方です。
ピッチャーのボールが外角に来たとき、内角に来たとき、高めに来たとき、低めに来たときなど様々な状況を想定して、ミットを動かします。
その後、投げたい方向へ(右投げの場合)左肩を向ける動作に入りますが、その時にどのように足を運べば一番早く肩が投げたい方向へ正確に向くかを考え意識してこのシャドーを行って下さい。
素早く送球を行うためのボールの握りかえ
キャッチャーミットにボールがおさまると同時に、そのボールを利き手で取り出す動作を行いますが、正確にボールを握る(取り出す)練習を行います。
上の足の運びと同時に行っても構いません。
この時に注意すべきことは、握りそこなっても止めないということです。
試合では握り損なっても、すぐに修正して投げなければいけません。
その早さもこの練習で高めていって下さい。
あと、少し予断になりますが、通常は人差し指と中指の2本と親指の支えでボールを握りますが、人差し指と中指と薬指の3本と親指の支えでボールを握る練習をすることも非常に大切です。
これは試合で握りそこなったり、うまく2本で取り出せなかった時にもきちんとボールを送球するために非常に有効な練習方法です。
キャッチボールの時にも、3本の指でボールを取り出して投げる練習も行ってみて下さい。
速く握り替えたいからと言って、決してボールを取りに前に出てはいけません。
握り替えを素早くするには、体の近くでボールを捕球することが大切です。
確実な捕球を行うためのミットの手入れ
練習ではないと思うかもしれませんが、きちんとボールを捕球するために必要不可欠なことです。
他の野手や投手でも同じですが、特に捕手は捕球機会が多く、私の周りの捕手でレギュラーになっている選手は全員きちんとミットの手入れを毎日行っています。
グラブよりも大きく、重量も重いミットはやはり操作性という意味では、グラブより劣ります。
芯の厚みがあるために、湿気を吸いやすく、手入れをしないと重みが増してしまい、素早い握り替えの妨げにもなりかねません。
型のつけ方や、保存方法で守備力に差が出るのもキャッチャーミットの特徴です。
見学すること
テレビでは一番捕手が分かりやすく映ります。
プロ野球では変化球など少年野球と異なる要素はありますが、どういうキャッチングをしているか、どういうリードをするのか、どういうタイミングでタイムをとっているか、どういう指示を投手や野手へ出しているかがよくわかります。
賛否両論はありますが、私は元メジャーリーガーの城島選手はそれらが最も見えやすい(わかりやすい)選手だと思っていました。
プロの捕手の動きを比較してみて、自分にあったタイプを探すということも上達のために必要不可欠なことです。
自分が投手だったら、どんな構えが投げやすいのか、イメージしながら見てみましょう!
動画で練習方法を確認してみよう!↓


お父さんのための野球教室
1978年生まれ。奈良県出身。大学関西地方リーグで最優秀投手賞(’97年)、最優秀選手賞(’99年)を受賞し、野球部創設以来初の全国大学野球選手権大会に2度出場。最高成績はベスト8。東海地区、社会人野球の名門へ進み、社会人野球の甲子園である都市対抗野球大会に2度の出場。引退後は、人気野球指導ブログ「お父さんのための野球教室」を開設。体系的でわかり過ぎる野球指導法は小学生の保護者に爆発的な支持を得て、DVDや書籍化。現在も、ブログでの指導法の発信、高校野球の現場で学生野球選手のサポート活動を精力的に行う。